阿部ちゃんと渡辺くんの話
2021年5月23日 15:58のツイートより
「にわかさんのあべなべについての考えを聞きたいです」と言っていただけたので、今日はあべなべの話。
いつものことですが、「ただのにわかオタクの目から見てこの2人はこう見えているよ~」「私はこういうところが好きだよ~」ということを書き連ねているだけです。
私は、阿部ちゃんと渡辺くんの2人はとにかく正反対だなと思っています。
昨年夏にSnow Manのファンになった私が、初めて「この2人って真逆だな」と実感したのは、2020年10月に配信された『Snow Man ASIA TOUR 2D.2D.』を観た時です。ライブのオープニングとエンディングでメンバー1人1人が挨拶する場面があり、その挨拶の切り口が対照的だなと感じたのです。
阿部ちゃんは事前に考えたのであろう自分の想いを、全公演に亘ってほぼ同じ言葉で伝えてくれました。これは、デビューコンサートという一度きりの機会で、どの公演に参加した人にも同じ言葉で同じ気持ちを伝えようとしてくれたのだと思っています。(※この辺りはコンレポにも散々書きました)
そういう人は阿部ちゃんだけで、他のメンバーは公演ごとに違うことを話してくれたのだけど、その中で私が一番気になったのは渡辺くんの挨拶でした。
渡辺くんの言葉は、事前に考えた感は無くその場で思ったことを口にしているようでした。しかし、その言い回しは毎回違っても、根底に感じる想いはずっと一貫していました。他のメンバーから感じるのは『感謝』が一番強かったけれど、渡辺くんの言葉からは『憤り』を強く感じました。
その『憤り』は、なかなかデビューできずに苦しかった過去に対してであり、有観客でのデビューコンサートをできない現状に対してでもあり、そしてそれをバネにして未来で必ず見返してやるという強い意思でもありました。
こういうことをコンサートで口にする人はなかなか居ないけど、彼がそれを口にすることで救われる人も確実に居るんだろうなと思いました。だから、批判を恐れずに敢えてそれを口にできる渡辺くんという人は凄いなとも思いました。
そんな渡辺くんと阿部ちゃんは、挨拶の切り口も言葉に乗せた感情も正反対なんだけど、2人とも自分の意思を真っすぐに強い言葉で伝えてくれたところは同じでした。アプローチは違うのに感じる意思の強さが似ているのが面白い2人だなと思いました。
この2人の『言葉』の違いについては先日も書いたので引用しておきます。
▼阿部ちゃんの言葉について
阿部ちゃんの言葉はめちゃくちゃよく考えられて発信されていることが感じられます。文章なら何度も推敲するのでしょうし、改まった場で口から発する言葉については事前にどういうことをどういう言葉で伝えるのかを考えているように思います。
— にわか (@niwaka_snow) 2021年5月17日
だから阿部ちゃんの言葉には冷静さと説得力を感じます。
▼渡辺くんの言葉について
一方の渡辺くんは、その時に頭に浮かんだことや湧き上がった感情を飾らずそのまま口にしているような印象です。普段漠然と頭の中にあることを瞬間的に言語化している場合もあれば、その時に閃いたことを言葉にしている場合もあるのかなと思います。
— にわか (@niwaka_snow) 2021年5月17日
だから渡辺くんの言葉には勢いと熱情を感じます。
この2人はアイドルとしてのパフォーマンスの力加減(?)も対照的だなと感じます。
いわゆる『アイドルらしい』ことを徹底的にやるのが阿部ちゃんで、それが苦手と言うか恥ずかしくて避けがちなのが渡辺くん。
これまた過去ツイートの引用をしておきます。
▼渡辺くんのパフォーマンスについて
カメラに向かってアイドルらしいことをやるのがSnow Manの中で一番苦手なのは渡辺くんだと思います。(マルチアングルを観て改めて確信しました)
— にわか (@niwaka_snow) 2021年3月7日
狙ってアイドルらしいことをしなくても歌唱力と歌い方(歌っている時の表情)だけで魅せてくる渡辺くんのポテンシャルは素晴らしいなと思いました。
▼阿部ちゃんのパフォーマンスについて
この渡辺くんのパフォーマンスと対照的だなと感じるのが、阿部ちゃんのパフォーマンスです。
— にわか (@niwaka_snow) 2021年3月7日
阿部ちゃんはいつどの瞬間をどの角度から切り抜いても100%アイドル。1ミリも隙がありません。あとカメラに対する嗅覚が鋭い。(どんな遠景でもカメラ目線をくれる)
▼渡辺くんと阿部ちゃんのパフォーマンスの力加減を速度で例えてみた
めめなべは平時時速50キロで走ってて、瞬間的に100キロまでアクセル踏み込む感じ。
— にわか (@niwaka_snow) 2021年3月7日
一方だてあべは安定して時速80キロで高速走行してて、決め所では100キロ出す。
同じ時速100キロでも普段の速度が違うから、緩急の差にやられるのがめめなべで、安定したアイドル性にやられるのがだてあべ。
正反対な2人だけど、この2人の「いいな」って思うところは、自分と違うタイプの良さを認めているところです。
阿部ちゃんは自分は『アイドルらしい』ことをするけどそれを他の人に対して「こうするべき」とは思っていなくて、渡辺くんのようなセンスで勝負できる人のことを「凄い」って言う。
一方の『アイドルらしい』仕草をすることを避けがちな渡辺くんは、それが「ダサい」「かっこ悪い」からやらないんじゃなくて「ガラじゃない」「恥ずかしい」からやらないのであって、それをできる人のことを「凄い」って思ってる。
その、自分には無いものを認めつつ、でも「自分のスタイルはこれ」って信念があるところのバランス感が凄く良いし、そんな真逆なタイプのパフォーマンスをするメンバーが同じグループに居てまとめて楽しめてしまうところも凄く好きです。
『言葉』『パフォーマンス』と来て、もう一つ話しておきたいのが『アイドルとしての感覚』の違い。
これも過去ツイートを引用しておきます。
▼『自分がどうしたいか』と『自分がどう見られたいか』のバランス
『自分がどうしたいか』
— にわか (@niwaka_snow) 2021年3月10日
『自分がどう見られたいか』
どちらもアイドルにとって大事な感覚だと思います。
どちらか一方の感覚しか持っていない人は稀で、二つのバランスに個性やこだわりが見える気がします。
私の勝手なイメージだと、前者が強いのがゆり組で、後者が強いのがあべこじ。
何か迷った時の判断基準として『自分がどうしたいか』を重視するのが渡辺くんで、『自分がどう見られたいか』を重視するのが阿部ちゃん、という勝手なイメージがあります。
だから渡辺くんはその時に自分が感じたことを正直に言葉にするし、阿部ちゃんはいつも完璧なアイドルとして振る舞うのかなと。
あと最後にこれまた引用です。
▼私の好きなあべなべの距離感(それスノ#46感想)
『仲良いエピソード何も無くて、もし高校のクラスメイトだったら別グループに属してるタイプなんだけど、別に仲が悪い訳でも無い』というあべなべの距離感が好きなんだけど、最新のそれスノはまさに『普段は別グループだけど掃除当番で一緒になって普通に楽しく喋ってる』感があってとても好きでした。
— にわか (@niwaka_snow) 2021年3月28日
阿部ちゃんと渡辺くんの2人は、『友人』として仲が良い訳でもなければ悪い訳でもなく、だけど『仲間』としてはお互いに凄く信頼しているんだろうなってことを不意に感じられるところが好きです。この距離感があべなべ。
何年か経ってこの距離感が変わっていても変わらなくても面白いのだろうなぁ。
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2021年5月23日 16:11のツイートより
以下、阿部ちゃんとの対比ではないので論文から割愛した余談。
個人的に渡辺くんのパフォーマンスで好きだなって思ってるのは、決められた動きに忠実なところです。イケイケなようで実はしっかり現実を見据えてるしょっぴーらしいなと思います。
計算されたアイドルらしいことをするのが得意じゃない人って、ダンスでも敢えてタイミングをずらしたり自分なりのアレンジを加えるタイプが多いイメージなんですが、渡辺くんはオリジナルに忠実な印象があってそこが好きです。 目立つところでしっかり目立って引くところはしっかり引く感じ。
あと、『STAGE SQUARE』vol.47で、Snow Manの中でフリーダンスが苦手なのは渡辺くんというエピソードが掲載されていて、それもめちゃくちゃ好きでした。過去のエピソードだったから今はそんなこと無いのかもしれないけど、何だか凄く「しょっぴーっぽい」なと思って印象に残っています。