にわかログ

16年来のジャニオタがある日突然Snow Manに転がり落ちてからの日々を綴るTwitterにて呟いた長文アーカイブ用のブログ

岡田准一写真展『Guys 俺たち』感想と覚書

岡田准一写真展『Guys 俺たち』を観に行った。

そこに展示されているのはV6が写った写真だったけど、それを観て「かっこいい」とか「可愛い」という感情はほとんど湧かなかった。
最初に思ったのは「そうか、岡田准一の目から見たV6って5人なんだな」ということだった。

これを『V6の写真展』と思ったら「岡田くんの写真が少ないな」と感じたのかもしれないが、『岡田准一から見える世界』なんだと思ったら不思議と誰よりも岡田くんの存在を強く感じた。
「岡田くんから見る5人ってこんな雰囲気なんだな」「岡田くんを見る5人ってこんな表情なんだな」と思って、その一端を見せてくれたことが嬉しかった。

写真を1枚ずつ観るごとに、V6としての最後の時までメンバーにしか残せないV6の姿を写真に収めようとシャッターを切り続けた岡田くんに対して改めて感謝の念が生まれた。
一方で最後のライブの後の写真を撮ることをプロカメラマンの上田義彦さんに任せるという判断をしてくれたこともありがたいと思った。
「最後は自分もV6の一人として」と思ったから任せることにしたという言葉が無性に嬉しく感じられた。

上田さんの写真は本当に素敵だった。
岡田くんが撮ったのがV6の『オフ』だとするなら、上田さんの写真はV6の『オン』の姿。
V6としてファンに向けての最後の表情は、みんなどこか清々しさを感じた。

写真展会場の途中で、岡田くんへのメッセージを書いた付箋を壁に貼れるコーナーがあった。
『26年間V6でいてくれてありがとう』
一番太いペンでそう書いた。それ以外の言葉は浮かばなかった。
書いた後で「これって岡田くんへのメッセージじゃなくてV6へのメッセージだな」と気付いたけど、まあいいかと思って壁に貼ってきた。


写真展で写真集を購入した。
通販があったこともあり、ほとんどの入場者は既に購入済みだったのか、会場で写真集を購入している人はあまり居なかった。
私も元々は通販を利用するつもりだったが、東京での写真展に続いて大阪での開催が決まり、大阪なら足を運ぶことができそうだったので通販の利用を見送っていた。
写真集よりも先に、岡田くん自身が作り上げた写真展会場でその写真を観たかったから。

写真展の3日後、写真集を開いた。
最初のページを捲って『俺たち』というタイトルを観た時に、「『俺』とは岡田くんのことで、『たち』は5人のことで、この3文字に『岡田准一から観たV6の姿を収めた写真』という意味が込められているんだな」と、写真集および写真展のタイトルの意味深さについて改めて気付かされた。

写真集も写真展も、ファンのためでも岡田くん自身のためでもなくて、5人のためのものなんだと私は感じた。
岡田くんが5人に向けて「俺たちはこうだったよね」と、25年積み重ねたものを改めて確認して、6人がV6でなくなってもずっと残るものとして形にしたのが、あの写真の1枚1枚だったのかなって。
それをファンにも見せてくれたのが、写真集であり写真展だったのかなって。


V6を応援してきて、ずっと忘れられない岡田くんの言葉がある。
「最近、人は死ぬ時に誰か5人が自分のことを覚えていてくれたらそれでもう幸せなんだって読んで、俺もうそれ叶ってるんじゃないかなって思った」というニュアンスのことを、デビュー10周年の2005年に放送されたテレビ番組で話していた。
彼らが一生V6で居てくれるだなんて思っていないけど、お互いに一生忘れるはずがない存在だと確信を持っているんだなと感じたことを覚えている。
今回の写真展や写真集は、その一生忘れることのない彼らの関係を可視化してくれたものなのかもしれないなと、ぼんやりと感じた。


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【個人的に好きだった写真】

一番グッとくるものがあったのは、たった1枚だけあった代々木体育館での写真。
セットの組まれていないアリーナに6人が立った姿に、無観客配信になった20周年のコンサートを思い出し、そして代々木で立ち会った数々のコンサートのことを思い出した。


『僕らは まだ』のPV撮影が行われた砂浜での写真も印象的だった。
アイドルと海岸と言えば『青い空と青い海と白い砂浜』なイメージだけど、曇天と灰色の海と鈍色の砂浜。でもそれが妙にV6に似合っている気がした。
テンプレート通りな爽やかな風景の中でアイドルスマイルを見せてくれるのも最高だけど、くすんだ色合いの風景の中で素の表情を覗かせるV6の存在がとても尊いものに感じられた。

アイドルグループを26年も続けることはきっと簡単なことじゃなくて、6人がそれぞれV6であろうとしてくれたから彼らは26年間V6だったんだと思う。
だけど、無理して「そうあろう」としなくても、6人で居るだけで自然とV6になっている空気があの砂浜の写真から感じられた気がした。

この気持ちを忘れたくなくて、この砂浜で6人並んで笑顔もなく写ったフォトカードを物販で買った。


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【覚書:写真展の様子について】

・1時間ごとに約50人ずつ入場
・入口で1組ずつチケットを提示し、係の方から説明を受け、スマホをカバンに仕舞ったら記念品を渡されて入場できる(この手順に時間が掛かるため、入場者ごとの入場間隔が空き、会場内をスムーズに観られるのがとても良かった)
・岡田くんの写真展示室は大きく2つに分かれていて、他に上田義彦さんが撮影した写真とその写真で着用したコンサート衣装が飾られている部屋、岡田くんへのメッセージ付箋が壁に貼られた部屋、コンサートの衣装が2パターン×6人分展示された部屋があった
・全ての展示室をゆっくり回って1時間ちょうど
・1時間経つと次の入場組の方たちが入ってくるが、引き続き場内に留まることは可能(入れ替え制ではない)
・最後の部屋の出口で係の方から「これより先に進むと引き返すことはできない」旨の説明がある
・最後の部屋を出ると写真撮影スペースがあり、希望するとかしないとか関係なくもれなく全員写真を撮られる(笑)
・係の方にスマホを渡して、V6の写真の前で1人2ポーズまたは2人組で2ポーズの写真を撮ってもらえる(1ポーズ1枚じゃなくて連写してくれる)
・「大阪限定で右手をOKサイン、左手をVサインにして、それを交差させる『V6ポーズ』をスタッフがオススメしています!」と係のお姉さんが教えてくれた(2組に1組くらいはV6ポーズで撮影していた)
・2ポーズの撮影後、V6の写真のみの撮影もしてくれる(これも連写してくれる)
・撮影スペースの先に物販コーナー
・現金決済のみだと思っていたらキャッシュレス決済可能で、私が会計列に並んでいる時は現金決済している人は一人も居なかった。コンサートの物販でも現金以外にキャッシュカード払いに対応していたことはあるけれど、各種電子マネーにも対応していて時代の流れを感じた。